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【読書記録】最近読んだオススメの本5冊!(+おすすめ1冊)【2024年7月29日版】

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野々蘭

こんにちは、館長の野々蘭(ののらん)です!

ふだんこのブログでは、創作活動をする人にオススメな本を中心に、1冊ずつ紹介記事を書いています。

そんななかで、たまにはゆるっと「最近読んだ本(再読含む)」をまとめて紹介する記事があってもいいんじゃないかと思い、不定期で紹介していくことにしました。

今回もジャンルはバラバラですが、5冊(+1冊)の本を紹介したいと思います!

①なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?言語学者、小学生の質問に本気で答える/川原繁人

言語学・音声学の専門家である川原さんが、母校の小学生を対象に実際におこなった授業(対話)を再現した、言語学の入門書的な本。

すごく正直に言うと、タイトルだけを見て、「ことばに関するおもしろい雑学がたくさん読める本なんじゃないかな」と思って読みはじめました(笑)

なので、前半は思ったより本格的に音声学の話(声の出し方について、喉や口の中がどうなっているかをMRI画像で見てみたり)や専門用語が多くて、「ちょっと難しいかも…」と思ってしまいました。

しかし、個人的に一気に惹き込まれたのが、「プリキュアに似合う音」の話!

変身後のプリキュアの名前の多くが、両唇音と呼ばれる音(両方の唇を閉じる、「ぱ行」や「ま行」などの音)からはじまるというという気付きから、その理由の考察がはじまります。

そこから今度はポケモンの名前など、音や名前の長さなどからどんなイメージを受けるか…というような、身近なアニメやゲームに関する「名付けの考察」へとつながっていきます。

もういい大人なんですが、これがめちゃくちゃ楽しかったです(どこまでいってもオタクだなぁ…笑)

また、後半にはより深く、川原さんの「学ぶ」ことへの価値観が書かれています。
研究者として、娘さんを持つ父親としての「100点なんて目指さなくていい」という言葉には、私自身も救われたような気持ちになりました。

野々蘭

「ことばの旅にでよう!」とはじまる本編。最後には本当に深いところに辿りつく、充実した旅でした!

こちらの作品は、Kndle Unlimitedの読み放題対象の読み放題対象です!

②自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学/しんめいP

書店の目立つところに置かれており、たまたま手にとった本。

まさに教養としての宗教学(とくに仏教)に興味があり、分かりやすい本かな?とペラペラめくってみたら、衝撃を受けました。

商業出版の哲学本に、『いらすとや』さんのフリー素材がめちゃめちゃ出てくる。

著作権が心配だからと、紹介する偉人の肖像画をAIに描かせてたりする。

なんというか、時代を感じましたね(絵描きとしてはいろいろ複雑でもある…笑)。
ただ、著者がもともとnoteで文章を書かれていたということもあり、webメディアっぽい自由でユーモラスな文章は、それらの表現と相性がいい気もしました。

著者のしんめいPさんは、東大を卒業したものの無職になり、離婚も経験して、実家の布団に引きこもりながら強い虚無感にさいなまれていました。
そんなときに東洋哲学と出会い、「東洋哲学は、とにかく楽になるための哲学だ」と感じたそうです。

学者や僧侶ではない、現代社会のなかで虚無感を感じている身近な存在の著者(東大卒の方を身近と呼んでいいのか…というのはあるけど)が、東洋哲学の教えをどう受け取ったのか。

自身の経験や分かりやすい例えをまじえて、楽しく解説してくれている哲学エッセイです。

野々蘭

たしかに「この世は”フィクション”」という壮大な話を読んでいると、「はぇ~、なんかもうどうでも良くなってきた…」と気が楽になってきます(笑)

③なにおれ流 少ないものとお金で楽しく暮らす/なにおれ

ミニマリズムや質素で心地よいライフスタイルを発信している、”なにおれ”さんのムック本。

もともとInstagramやブログなどで拝見していて、(私自身はミニマリストとは呼べないですが)価値観やライフスタイルに共感し、いろいろと学ばせてもらっています。

Kindleや紙の本など多数執筆されていますが、こちらは写真が多く、読みやすいムック本。

冒頭で「暮らしの哲学本」と紹介されているとおり、単に節約や家計管理のノウハウを語ったストイックな本ではありません。
暮らし全体を心地よくするため、さまざまな視点からバランスよく、自分にとって「ちょうどいい」を考えることが大事なのだと学べます。

まるまる真似するというよりは、「自分にとってのお金がかからない娯楽はなんだろう」とか、「これだけは多少お金をかけてでも楽しみたい」とか、「これはたしかに無くてもいいかも」とか、一度”自分ごと”として考えてみるのが良いんじゃないかなと思います。

野々蘭

お金や家事の話だけでなく、「創作」や「学び」のモチベーションにもつながる話も出てきます。発信活動をしている方には響くはず!

余談ですが、著者のなにおれさんは、現在Kindleで『生きづらい人のためのシリーズ』を執筆されています。

内向的な性格で、長年社会のなかで生きづらさを感じていたなにおれさん。
そんななにおれさんが、同じく生きづらさを抱えている人に向けて書いている、「生きづらい人に特化した超実現的な生き方の指南書」がこちらのシリーズ。

「ものを手放す」、「人生計画」、「副業」などを全10ステップにわけた構成で、現在7冊目まで出版されています。

Instagramやムック本を見て価値観が近いと思った方や、漠然とした将来の不安、生きづらさを感じている方には、参考になると思います(私も現在読み進めているところです!)。

野々蘭

こちらのシリーズは電子書籍のみですが、Kndle Unlimitedの読み放題対象の読み放題対象です!
単品で購入するより断然お得なので、ぜひ30日間無料キャンペーンを利用してみてください。

④読むだけで世界地図が頭に入る本 世界212の国と地域が2時間でわかる/井田仁康

こちらもネットでなんとなく目について購入した本。

今まさにパリ五輪が開催されていますが、「名前は聞く国だけど、実はあんまりよく知らない」とか、「この国の公用語って何語なんだろう?」とか、「そもそもどの辺にあるのかすら知らない…」という国もあると思います。

本書はタイトルのとおり、世界212の国と地域について、位置関係から歴史までをざっくりと学ぶことができる本です。

1か国を1~2ページ程度で紹介しており、歴史背景や風土、主要な産業などの基本的な情報が、端的にまとめられています。

「2時間でわかる」とタイトルにありますが、一気に読むというよりは、興味のある国や知らなかった国についてパラパラめくって読んでみる…みたいな、気軽な楽しみ方がオススメですね。
世界地図以外の画像はありませんが、子どものころ、辞典や図鑑を見るのが好きだった人はハマるかもしれません!

野々蘭

パラパラめくってみるだけでも、あまりイメージがなかった国に興味がわいたり、新しい知識が得られて面白いです!

※本書の情報は、2022年2月時点のものになります。

⑤はじめてのグラフィックレコーディング 考えを図にする、会議を絵にする。/久保田麻美

グラフィックレコーディングとは、会議やセミナーなどの内容をリアルタイムで可視化する技法のこと。

図やイラスト、文字を組み合わせて1枚の画像にまとめたり、それをシェアすることで、人にわかりやすく伝えることができます(頭の中を可視化する行為そのものは、「ビジュアルシンキング」と称されています。私は会議に出ないので、主にやりたいのはこっち)。

そんなグラレコ(ビジュアルシンキング)に興味があったので、一度分かりやすそうな本を読んでみようと思い、こちらの本を選んでみました。

ふだん絵を描いている人間ですが、グラレコは絵そのもののクオリティが求められるような、いわゆるアート作品とは異なります。

あくまで内容を分かりやすくまとめたり、伝えたいことがきちんと人に伝わることが大事。

情報の咀嚼(そしゃく)と取捨選択、それを可視化するための適切な表現(アイコンや図の活用)、さらにはちょっとオシャレで目を惹くデザインやレイアウトなど…けっこう幅広いスキルが必要な、奥深い世界だなと思いました。

本書では、ふだん絵を描かない人でも伝わる絵を描くコツや、使える図の型、レイアウトやデザインのコツなど、参考になるポイントがたくさん盛り込まれています。

読書のまとめや手帳のちょっとした絵日記、フリーペーパーなど、趣味の表現方法としても活用していきたいです!

野々蘭

「時間」や「目標」などの概念をアイコンで表現するって、あんまり考えたことなかった!シンプルな絵で、伝えたいことを表現できるようになりたいですね。

まとめ

以上、最近読んだ5冊(+おすすめ1冊)を紹介しました。

今回のなかで1番お気に入りなのは、『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?言語学者、小学生の質問に本気で答える』です!

単純にタイトルで興味を持った本が、予想外の部分に響くという体験をすると、やっぱり読書って面白いなぁと感じますね。

方言や外国語について考えさせられたり、教養として哲学や宗教を知っておくことの重要性を感じたり、学ぶ姿勢や現代社会のなかでの在り方を見直したり…(こうやって書いてみると、(宗教)哲学や世界の話など、他の読んだ本といろいろリンクしている気もします。不思議)。

川原さんの著書はほかにも気になっているものがあるので、また読んでみようと思います!


こんな感じで、今後もたまに「最近読んだ本」の紹介をしていこうと思います。

どれか1冊でも、新たに気になる本と出会うきっかけになれば嬉しいです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!